実に、じつに5年ぶりの投稿。筆無精にもほどがある。
コロナ禍に突入し暇が出来たのをいいことに、このホームページを開設してはや5年。
あれやこれやと音楽活動を続けているうちに、いつのまにかこの2025年を迎えてしまいました。
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とある師匠に「35で、きっと転機がくるよ」と告げられたことがあります。
本当にそうでした。音楽家谷本、35歳にしてはじめて舞台に乗せていただくことになったのです。
舞台「マスタークラス」
メインの役は、望海風斗さん演じるオペラ歌手、マリア・カラス。1971〜72年にかけて、アメリカのジュリアード音楽院で実際に行われた公開授業(=マスタークラス)をもとにした戯曲があります。ブロードウェイで初演され、日本では30年ほど前に黒柳徹子さん主演で上演されました。もしかしたら、その公演をご覧になった方もおられるかもしれません。
私はそのマスタークラスの中でピアノを担当する「伴奏者」くん役を務めます。
ふだんの私のようでそうでない、不思議な感覚です。2時間ずうっと、舞台上におります。
演劇とオペラの分野が融合する、とっても意義深い公演です。
普段なかなか光があたらない、オペラにおける音楽スタッフや、いわゆる伴奏者(コレペティトールともいう)という職業について少しでも、リアルにお伝えできればなと意気込んでおります。
何を隠そう、芝居は初めての私ですが、
ひたすら傾聴し、肌で空気を受け止め、感情を投げ合うという行為は根本的には音楽とおなじだなと、いろいろ感心しながら毎日を過ごしております。
音楽以上に具体的で、ダイレクトな日本語での芝居。こんなにも真っ正面から、日本語のひびきや感情に耳をすますのは初めてですがとっても刺激的です。日に日に、解像度が上がっていきます。
マスタークラスですから、お客さまが入って初めて完成する舞台です。
公演まであと1か月と少し。ぜひ、お越し頂きたいです!
↓公式ホームページ
https://masterclass.westage.jp
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